猛烈な台風第21号が日本に接近、上陸へ
(衛星画像:気象庁ホームページから)
猛烈な台風に発達した第21号が、9月1日午後9時には、中心気圧915hpaで強烈な暴風域を伴って、日本列島に向けて北上しています。
気象庁の進路予想では、4日に近畿、東海、四国のいずれかの沿岸に上陸する可能性が高まっています。
そこで、過去の強い台風を調べてみました。
名 称 時 期 上陸時の最低気圧 (上陸地)
枕崎台風 昭和20年9月 916.1hpa(鹿児島県枕崎市)
伊勢湾台風 昭和34年9月 930 hpa(和歌山県潮岬の西)
第2室戸台風 昭和36年9月 925 hpa(高知県室戸岬)
台風第21号は、上陸時には、現在より勢力がいくらか弱まっていることが考えられますが、近年では、とても強い台風といえます。
特に、進行方向の右側では、台風本体の渦巻きの方向と、進行方向が重なって、強烈な風が吹くこととなるので、家屋等の管理など暴風に備えるとともに、不要な外出を控えた方がいいと思います。また、台風の接近までに、既に大雨の降っている地域では、土壌に雨量が多く含まれているので、土砂災害等への厳重な警戒や早目の避難が必要です。
台風12号 東海・近畿を目指し西進中
(衛星画像:気象庁ホームページから)
通常の進行方向とは違った台風12号が、28日13時現在、北西へ進んでいます。太平洋高気圧が、例年より、北の方に張り出しているのも一因かもしれません。
このまま進むと、東海、近畿、中国、四国が暴風域に巻き込まれそうです。
夏台風は、秋台風のように台風一過となり過ぎ去った後に好天となるとは限りません。
台風12号のはるか南東方には、大きな雨雲がつながっていて、今後、この動きも気になるところです。
先日の豪雨被災地の中国地方を通過するときには、いくらか衰弱していると思いますが、やはり大雨には厳重な注意が必要で、そうした地域も含め、早目の避難を心掛けることが大切です。
やはり防災には、情報を的確に知ることと、なんといっても、自分の身は自分で守る、地域で助け合う、「自助・共助」が最も大切だということを、肝に銘じなければなりません。
生きる糧に「嫌われる勇気」を読んで(3)
生きていく上で糧となると思われる「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、2013年)についての続きです。
前回は、アドラー(オーストリア出身の精神科医、心理学者)の「共同体感覚」という概念を紹介しましたが、今回は「人は、自分には価値があると思えることが、勇気をもって生きていける」ことにつながるという考えです。
そして、言い方を変えると、自らが「わたしは他者に貢献できている」と思えることこそ、人は、自らの価値を実感することができるというのです。
人生では、いろいろと思うように物事がうまく行かないときが少なくないですが、そんな時こそ、この考え方を思い出したいものです。
自分の成功、失敗や、利益、不利益だけに主眼を置かないで、周りが良ければ、自分も満足できる、そう考えることで、自分もしあわせを感じられることにつながる、これは生きていく上で一つの大きな糧となる考え方です。
次回へ続く。
生きる糧に「嫌われる勇気」を読んで(2)
先日、わたしが近年読んだ本で、わたしたちが生きていく上で糧となると思われる「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、2013年)についてお話ししました。
アルフレッド・アドラー(オーストリア出身の精神科医、心理学者)の教えを伝えるため、哲学者と青年の対話という形でその思想を紹介していく本ですが、前回は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」、「われわれを苦しめる劣等感は、客観的な事実ではなく、主観的な解釈である」という考えを紹介しました。
今回は、さらに、彼が提唱した「共同体感覚」という概念を紹介します。
彼が言う「共同体」とは、過去から未来、そして宇宙全体までも含んだ「すべて」が共同体なのだというのです。
それは、私たちは、まず、自分自身を中心として周りを見てしまうことが多いですが、あくまでも、「共同体」の一員、全体の一部であるということです。
この世や宇宙の中で私たちはいますし、あらゆる存在している物も同様で、また、仲間でもあるのです。
次回へ続く。
穏やかな年度末の天気と、荒れる株式相場
天気図と週間天気予報を見ると、ここ一週間は、天気が良く、最高気温も20℃程度の、まさに春爛漫といった季節を感じることができそうです。
また、日本のはるか南方の赤道近くには、熱帯低気圧があり、台風に発達しそうです。
さて、株式相場は、金曜日の日経平均でマイナス1,000円程度まで暴落しました。
FRBが予想通り政策金利を1.75%に引き上げることを決定、また、今年の利上げ回数見通しは、昨年12月のFOMCで示された3回と変わらなかったものの、トランプ米政権が通商政策を一層保護主義的な方向へと進めていることに、嫌気がさしたようです。
明日からは、この下落傾向が、どこで止まるのかが注目されるところです。
株の格言に、「落ちてくるナイフはつかむな」ということで、下がってお買い得と思って買うと、さらに下落してケガをしてしまうという戒めがあり、一方、「人の行く裏に道あり、花の山」ということで、例えば、みんなが手を出さないような暴落の時に買ったら儲けが大きいということです。
どちらの格言に従ったらいいかと迷っている方に、いい格言がありました。それは、「休むも相場」という格言で、いつものように売買をしないで、冷静に相場の様子を見て、売買を一時やめてしまうことです。
いずれにしても、どのような売買の行動をとるかは、その都度、自分で判断していかなければなりませんね。