生きる糧に「嫌われる勇気」を読んで(3)

 生きていく上で糧となると思われる「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、2013年)についての続きです。

 前回は、アドラーオーストリア出身の精神科医、心理学者)の「共同体感覚」という概念を紹介しましたが、今回は「人は、自分には価値があると思えることが、勇気をもって生きていける」ことにつながるという考えです。

 そして、言い方を変えると、自らが「わたしは他者に貢献できている」と思えることこそ、人は、自らの価値を実感することができるというのです。

 人生では、いろいろと思うように物事がうまく行かないときが少なくないですが、そんな時こそ、この考え方を思い出したいものです。

 自分の成功、失敗や、利益、不利益だけに主眼を置かないで、周りが良ければ、自分も満足できる、そう考えることで、自分もしあわせを感じられることにつながる、これは生きていく上で一つの大きな糧となる考え方です。

次回へ続く。