生きる糧に「嫌われる勇気」を読んで(1)

  今日は、わたしが近年読んだ本で、わたしたちが生きていく上で糧となると思われる本を紹介します。

 それは、「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、2013年)です。

 フロイトユングと並ぶ3大心理学者のひとりと言われる、アルフレッド・アドラーオーストリア出身の精神科医、心理学者)の教えを伝えるため、哲学者と青年の対話という形でその思想を紹介していく本です。

 その中で、哲学者は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言します。確かに、人目を気にしたり、人付き合いがうまくいかず悩んだり、勝ち負けにこだわったりするのは、だれにでもありますね。

 また、「われわれを苦しめる劣等感は、客観的な事実ではなく、主観的な解釈である」とも言っています。例えば、ダイヤモンドは、何らかの価値を見出し、1カラットでいくらといっていますが、見方を変えればただの石ころに過ぎないんですよね。

 さらに、イングランドの劇作家、詩人で、最も優れた英文学の作家と言われている、ウィリアム・シェイクスピアは、「善も悪もいっさい存在しない。ただ、人間の思考がそれらをつくり出すのだ」という名言を残しています。

 端的に言うと、結局、考え方次第で、物事の価値や良し悪しはどうにでも変わる、感じるということなんでしょうね。

 今日はここまでとします。また、機会あるごとに、こうした内容をご紹介します。

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