生きる糧に「嫌われる勇気」を読んで(2)

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 先日、わたしが近年読んだ本で、わたしたちが生きていく上で糧となると思われる「嫌われる勇気」(ダイヤモンド社、2013年)についてお話ししました。

 アルフレッド・アドラーオーストリア出身の精神科医、心理学者)の教えを伝えるため、哲学者と青年の対話という形でその思想を紹介していく本ですが、前回は「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」、「われわれを苦しめる劣等感は、客観的な事実ではなく、主観的な解釈である」という考えを紹介しました。

 今回は、さらに、彼が提唱した「共同体感覚」という概念を紹介します。

 彼が言う「共同体」とは、過去から未来、そして宇宙全体までも含んだ「すべて」が共同体なのだというのです。

 それは、私たちは、まず、自分自身を中心として周りを見てしまうことが多いですが、あくまでも、「共同体」の一員、全体の一部であるということです。

 この世や宇宙の中で私たちはいますし、あらゆる存在している物も同様で、また、仲間でもあるのです。

 次回へ続く。